この1か月は膿瘍の手術をたくさんしました。
うさぎさんの膿瘍についてお話します。
過去に記事に書いたように、うさぎさんの膿瘍は治りにくいです。
なので外科的な摘出は望ましいのですが、、、
この1か月は、膿瘍が骨まで浸潤、癒着しており、完全摘出が難しい症例を3件手術しました。
完全摘出が難しいため、できるだけ膿瘍を摘出したあと、膿の排出を促すために術部は開放のまま、包帯を巻いて管理しています。(傷口は開いたままで、生理食塩水で洗浄し、抗生物質を入れやすくする。)
傷が開いているということは新たな感染が起こりやすく、衛生的な管理が必要です。
また、開放状態にする期間は少なくとも14日くらいはあるといいと思いますが、そのような長期間だと、うさぎさんや飼い主様のご負担は大きいです。
本日のオペは、プリンちゃん7歳女の子。下顎に4cm大の大きな膿瘍の摘出でした。
中の膿は、すでに固く線維化しており、膿瘍自体も石灰化していました。
臼歯は下顎を突き抜けて、膿瘍内に侵入していました。
これがプリンちゃんのレントゲン画像。右下に横になって撮影したもので、写真の向かって左が頭部です。
次に正常な歯のうさぎさんの写真です。
術後のプリンちゃんです。
飼い主様の通院が難しいということで、ここから1週間入院となります。
頑張って再発を防げるようにしたいと思います。
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