抱っこの練習をしました。
思春期を迎えたウサギさんの抱っこ指導をしました。
まず、抱っこについて一緒に考えていきましょう。うさぎさんはそもそも抱っこが苦手な動物ですよね。。。しかし、抱っこが必要な理由があります。
抱っこが必要な理由
①自宅でグルーミング、爪切り、健康チェック・・・などの必要な処置を行うため
②病気になってしまったときには、病院に連れてこなければいけない
普段、ご自宅で「ケージの中(だけ)にいる」ウサギさんが、病気になって病院に連れてこられたときに、ウサギさんにかかってしまうストレスは大変大きいです。
普段から人とあまり接していない、抱っこされていないウサギさんにおいても同じです。
「せっかく病院に来たのに、病院に来たことによってストレスを感じ、余計食欲不振になってしまった。」なんて悲しいですよね。
解決方法
A抱っこの練習を時間をかけてできるようになりましょう
→抱っこが大きなストレスだと感じないうさぎさんに育てましょう
Bウサギさんの習性を生かした環境づくりを意識しましょう
→うさぎさんにとってストレスフリーな生活を目指しましょう
例えば、おもちゃ(ボール、布、かじり木)は置いていますか?
トンネルなど隠れる場所はありますか?
ジャンプできる場所がありますか?
走れるくらいの空間がありますか?
滑らないようにカーペットにしていますか?
部屋んぽの時間は十分確保していますか?
ご家族の方は、うさぎさんにかまってあげていますか?(必要以上はだめです)
⇒自分の欲がある程度満たされ、人と一緒に生活をしてコミュニケーションの取れるウサギさんはよりストレスフリーに近いです。
本日、うさぎさんの抱っこ練習を飼い主様と一緒に行いました。
ロップちゃん(6か月齢 男の子)
ペットショップからお迎えした時には、簡単に抱っこをさせてくれたロップちゃん。
今は生後6か月で体格も大きくなり、飼い主様が抱っこをしようとすると逃げてしまうということです。
最初は、るもちゃんで一緒に練習しました。
るもちゃんは、いろんな飼い主様と一緒に練習してきましたので、慣れていて、おとなしくしてくれます。
何度か練習をしていただいたあと、いよいよロップちゃんで練習です。
最終的にロップちゃんでも仰向け抱っこができるようになりました。
病院では、いつもと違う環境でうさぎさんは緊張しているため、ご自宅でも、本人が知らない空間で練習した方がいいかもしれません。
飼い主様が、ご自宅でのロップちゃんの動画を見せてくださいました。
ロップちゃんは、部屋の中でものすごい勢いで走り回り、とてもかわいかったです。
部屋の中で十分楽しんでいるようでした。
当院での抱っこの練習は、外来中ですと、外来の混雑具合によってできないケースもあります。
昼の間の予約ですと可能ですが、お電話での日程調整が必要となります。
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