今日のうさぎさん⑳
睾丸が片側腫れている…
このうさぎさんは先日、眼下膿瘍の治療で取り上げさせていただいたうさぎさんです。
飼い主様が片側の睾丸が腫れていることに気づきました。
本人の左側の睾丸が少し腫れています。
この場合、良いケースだと、良性腫瘍や炎症、悪いケースだと、悪性腫瘍が疑われます。
タオルちゃんは昨年の春から、眼下膿瘍を繰り返しており、眼下の皮膚切開をして排膿と洗浄をさせていただきました。
今回は、睾丸の摘出とともに、原因となっている歯の抜歯を行うことにしました。
歯は軽度に動揺していました。
今にもとれそうな歯に関してはすぐに抜歯ができるのですが、今回のケースのように、しっかり歯根が埋まっていると、抜歯が難しいです。
タオルちゃんは8歳なのですが、麻酔に耐えてくれました。
また、抜歯をするときは、たくさん出血があるため、それが気道に入ってしまうと危険です。出血がありましたが、スムーズに処置を行うことができました。
眼下膿瘍の大半は歯が原因ですので、抜歯によって治療がうまくいけばいいなあと考えています。
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