太陽光に当たっているうさぎさんと当たっていないうさぎさん
飼いはじめてからずっと室内外です…
そんなうさぎさんが多いですよね。
当院でアンケートにご協力いただいた35匹のうさぎさんのうち、
〇うさんぽはしない…34羽
〇月1でする…0羽
〇週1でする…0羽
〇毎日する…1羽 (自宅の畑でされているそうです)
というように、ほとんどのうさぎさんがうさんぽをする習慣がありません。
最近、うさんぽグッツがいろいろと販売されており、うさぎさんもお外に出ることが推奨されています。
ルモちゃんも、0歳の時、うさんぽをしようと公園へ連れて行きましたが、リードや胴輪を嫌がり、あげくには悲鳴をあげたので、その一度限りでうさんぽには連れて行っていません。
太陽光の有無が、体の機能を左右する物質…
それは
ビタミンDです。
ビタミンDの役割は、
①骨格や歯の発育促進
②小腸でのカルシウムとリンの吸収を促進させ、血中カルシウム濃度を一定に保ちます。カルシウムは、筋肉の収縮や神経伝達に機能します。
よって
太陽光を浴びていないうさぎさんでは、
『骨がもろくなってしまいます!!』
放し飼いのうさぎ、屋内飼いのうさぎで、体内でのビタミンDの生成量を調べたところ、
放し飼いのほうが、ビタミンDの生成量が有意に上昇するという論文データがあるようです。
また、余談ですが、
放し飼いのうさぎのほうが、血中の赤血球数とリンパ球数も、対照群と比べて高くなるようで、こういったことも、健康を示唆するようです。
なかなか、うさんぽは難しいですが、
室内で、積極的に窓のそばで、日に当たれるチャンスを作ってあげる工夫が必要ですね。ケージの外に出してあげる時間の確保も必要です。
※夏の暑い季節は特に、うさぎさんの暮らしているケージを窓際に置くのは、熱中症の原因となります。
参考文献
ラビットメディスン
ファームプレス社
Frances Harcourt-Brown著
霍野晋吉監訳
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