救急疾患
うさぎさんで代表的な救急疾患は、
呼吸困難、急性胃拡張、子宮出血などが挙げられます。
〇呼吸器疾患
ワンちゃん、猫ちゃんでも、呼吸が非常に悪い状態で来院されることがあります。
その子の状況次第ではあるのですが、いきなり、検査をすることなく、まずは酸素化と言って、ICUの中に入ってもらい、酸素吸入をします。
移動してきたばかりで、興奮状態に陥っている動物もいますから、まず、酸素を吸ってもらって落ち着くのを待ちます。
そして、タイミングを見て、レントゲン検査や血液検査を行います。
レントゲンでは、慎重に撮影を行います。嫌がったりすることもあるので、無理にたくさんの方向から撮影はしません。なので、診断自体に制限があることは確かなのですが、撮影中に、状態が悪化してしまうことを防ぎます。
呼吸器症状が出ることの原因は、
心疾患、肺疾患、気管の疾患、などが多いです。
しかし、うさぎさんにおいて心疾患の診断は非常に難しいです。
肺疾患では、肺のなかに水がたまる病気(肺水腫)、胸部に水がたまる病気(胸水)、肺の炎症(肺炎)などがあります。
胸水がたまっているときには、呼吸状態を和らげるため、肺を圧迫している水を針をさして取り除くこともあります。
ただし、それができるのは、性格的におとなしい子、もしくは、麻酔をかけてもリスクがあまりない子に限ります。
間違って肺や心臓を刺してしまうと危ないからです。
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