足根骨付近にできた皮下膿瘍
先月行った皮下膿瘍の術後経過です。
足にしこりがあるとのことで来院された、クン君。
そのしこりは、足首にあり、3か所くらいにぼこぼことありました。
細胞診をしてみると、そのしこりは膿瘍であることがわかりました。
2か所それぞれ1~1.5㎝ほどの切開を行いました。
嚢(袋)ごと取り出した膿瘍です。
袋ごと摘出することが、圧倒的に治癒が早いです。
しかし、クン君の場合、足根にできており、骨と隣接していたり、血管や神経も通っておりましたので、一部の膿は取り切れませんでした。
※開放創の写真は、生々しいので載せないことにします。
ですので、クン君の場合も、開放にした状態で術後管理をしていきました。
クン君の飼い主様は洗浄と消毒のため、1週間毎日通っていただきました。
その後は、ご家族皆さんでクン君の洗浄と消毒、投薬を自宅で行っていただきました。
術後2週間。
傷口は、かさぶたになり、きれいにふさがろうとしています。
膿はもう出てきません。
術後3週間。
膿瘍の形成は認められていません。傷口もきれいです。
クン君、飼い主様、本当に頑張りましたね。
このまま、きれいに毛も生えて、再発がないことを願っています。
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