呼吸の悪いうさぎさん
今日は呼吸が悪いうさぎさんについて記載します。
うさぎさんって、緊張しただけでも呼吸が速くなることがありますよね。
ですから本当に呼吸が悪いのかどうかわかりにくいです。
そこで自宅でも認識できる一般的に呼吸が悪いうさぎさんの症状をお伝えします。
・夜リラックスしている状態にも関わらず、呼吸促拍である
・肩が揺れるような呼吸をしている
・腹部がへっこむような呼吸をしている
・鼻腔を大きくさせて呼吸をしている
・口を開けて呼吸している
・首を上げて呼吸している
このような状態が見られたとき、以下の原因が考えられます。
・肺炎
・胸水貯留
・肺水腫
・肺腫瘍
・肺膿瘍
・胸腺腫
・心臓病
上に記載したものに関しては、肺がメインで症状をきたしているものです。
他にも、鼻腔内腫瘤や鼻炎が起これば、鼻の音が鳴って呼吸がしにくくなるなどの症状がみられます。
また、呼吸器以外に関しても、例えば腹部にて疼痛が見られた時には、呼吸促拍の症状がみられることがあります。
先日、来院されたうさぎさんのレントゲン写真です。
このうさぎさんは肺炎です。(写真の向かって左が頭部、右が尾側。右下にして撮影しています)
レントゲンにおいて、空気は透過するため黒く写ります。
しかし、炎症や腫瘤がある場合は、向かって右側の腹部の組織と同じように不透過性(やや白く)写ってしまいます。
下のレントゲン写真でもう少しかみ砕いて説明します。
赤線で囲まれた部位が肺です。ここは空気が充満している箇所であるため、本来黒く写ります。
しかし、炎症があるため、ぷつぷつと白い影がびまん性に認められます。
うさぎさんの胸腔はほかの動物に比べて大変狭いため、症状が重くなることが多いです。
うさぎさんを動かす場合も慎重にしなければなりません。
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