眼に傷のできたうさぎさん
今日は角膜損傷についてです。
涙が多いという主訴で来院された場合、
考えられうるものの一つに、眼の傷です。
うさぎさんは、眼に傷がつきやすいです。
眼が左右についており、少し飛び出ていることや、主食となる牧草の先が当たってしまうことなどが、傷がつきやすい主な原因です。
見た目では、傷がついているかがわからないことがあります。
そこで、「フルオレセイン染色」という方法で、角膜損傷がないかをチェックします。
眼に染色液を入れ、その染色液の色(黄緑)が角膜に付着している箇所に、傷があります。
上の写真のうさぎさん、緑色に染まっている箇所がありますね。
涙が、鼻涙管を通して鼻へ流れていく場合は、眼の周りの毛の部分に染色液が流れていくことはありません。
フルオレセイン染色によって、鼻へ染色液が流れていくか(鼻涙管閉塞が起こっていないか)のチェックをすることもできます。
一度傷がついてしまうと、なかなか治りづらいですが、早目の治療により、あっという間に治っていくこともよくあります。
涙が多いなと気づかれた場合、早目に病院での診察をお勧めします。
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