今日のうさぎさん47
今日は下顎に膿瘍ができてしまったうさぎさんです。
もともと、切歯の不正咬合があった「うーたん」。
下顎に膿瘍ができてしまいました。
うーたんの下顎の膿瘍も、一般的な上顎の膿瘍と同様に、歯が原因となる歯根膿瘍の可能性がありました。
膿瘍は可動性があり、切除が簡単そうだったので、
切歯の抜歯、膿瘍の切除をすることにしました。
これは切除前の膿瘍です。
切除後です。
切除後縫い合わせました。
曲がっていた下顎の切歯を抜きました。
表面に出ているものよりも、歯根のほうがずいぶん長いです。
痛々しいですが、術後上顎の切歯のみとなりました。
1週間後の再診の際には、しっかり牧草もペレットも食べられているようで安心しました。
今回、
①歯根膿瘍がわかったことにより、根本的な治療を必要とする
②定期的に切歯の整形をする飼い主様やうさぎさんの負担
③臼歯の不正咬合の予防
(切歯は、食べ物を食べるときにはあまり使わないのですが、切歯のかみ合わせが悪いことで、臼歯の不正咬合が起こってしまうこともあります。)
の意味合いで、切歯の切除に至りました。
しかし、上顎切歯は麻酔時間の関係で残しました。
上顎の切歯は、下顎の切歯よりも伸びる速度が遅いため、伸びたときに整形をするのでしばらくはいいかもしれません。
膿瘍に関しては、中の膿を排出して、洗浄しても、袋が残っているので、再発が多いです。
袋自体を切除することができたら一番良いので、今回、膿瘍ごと切除しました!
術後、しっかり食べられるのか心配でしたが、元気な姿が見られて安心しました。
また、上顎切歯の歯きりでお待ちしていますね^^
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