今日のうさぎさん43
9歳で子宮卵巣摘出したうさぎさんです。
はなちゃん
ご来院の主訴は、「涙が出る」だったのですが、
9歳、未避妊の女の子、そしてどろっとした赤いおしっこが出るとのことで、
詳しく検査をしたところ、子宮の部位にしこりが見つかりました。
女の子では、残念ながら、約8割が子宮や卵巣の疾患になってしまいます。
はなちゃんも、その8割の中に入ってしまいました。
9歳という年齢から、手術を行うことへリスクを伴います。
しかし、私の考えでは、明らかな転移をしているケースを除き、年齢が高くても手術を行います。(麻酔をかけられるかどうか術前検査を行ったうえで)
というのは、今のうさぎさんたちは、どんどん寿命が延びてきており、はなちゃんも12歳くらいまで頑張ってくれるかもしれないのです。
そうすると残りの3年間、子宮の腫瘍が肺や骨に転移して、呼吸状態が悪くなったり、骨がぼろぼろになってしまうと、体中が痛く、もっとしんどくなってしまいます。
はなちゃんは、術前検査の結果は、特に問題がなく、転移している様子も認められませんでした。
そして、無事に手術も乗り切ってくれました。あれから2週間、術後検診に来られた際には、傷口もきれいで元気そうにしていました。
飼い主様も思い切って手術のご決断をされ、結果的にも、脈管浸潤(転移所見)が認められないという病理検査も返ってきたので、一安心ですね^^
はなちゃん本当によく頑張りました。
ありがとうございました。
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