ウマとウサギ
今日は馬について記載します。
獣医師にはそれぞれ好きな動物や、好きな分野、得意な分野があると思うのですが、
私の場合、好きな動物はウサギです。
表情を明らかに示さないうさぎさんですが、
ぶひぶひ声を鳴らしたり、足ダンをしたりするしぐさでは、怒っているんだろうな。
抱っこした際にわずかな震えを感じ、怖がっているんだろうな。
おやつの袋を取り出すと、前足をケージにかけ、鼻呼吸があらくなる様子の際には、おやつがほしくてたまらないんだな。
なんてことが、普段一緒に生活しているとわかり、うさぎに携わる前には気付かなかったかわいさを知ることができました。犬や猫と同じように意思や気持ちがあるのですね。
ところで、私の父が乗馬をしていた影響もあり、私も最近乗馬をしています。馬も大好きです。
ウマとうさぎってなんだか似ているような気がします。
私が行っている乗馬クラブで、先日、馬の日本脳炎の予防接種を行っていました。
首にワクチンを皮下注射するのですが、馬も注射の際、眼を見開いて、首をねじねじさせて注射こわいよ!と言っているようでした。
うさぎの場合、馬のように過剰な反応をすることは少ないのですが、基本ビビりなところは似ていると感じます。
病気の点で、馬とうさぎで共通している疾患の一つとして、「自律神経障害による盲腸の鬱滞」があります。
ウマもうさぎと同じように、牧草が主食です。
ウマでは、牧草に付着したクロストリジウム(細菌の一つ)の神経毒素によって、神経異常が起こることがあります。
ウサギにも、自律神経障害によりこれと同じような疾患が発生し、鬱滞を引き起こすことがあるとのことです。
自律神経が障害されると、
・粘膜の乾燥
・散瞳
・よだれ
・嚥下障害
などが引き起こされることがあります。
しかし、これに関しては頻発ではありません。私も滅多に出会わないです。
牧草は主食ですから、安心して牧草を食べていただいていいと思います。
しかし、牧草を変更する際には、それだけで不調をきたすことがありますので、注意してみてくださいね^^
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