うさぎさんの外部寄生虫予防
最近皮膚病にかかっているうさぎさんが増えている気がします。
皮膚疾患には以下のものがあります。
湿性皮膚炎、皮膚糸状菌症、足底皮膚炎、ハエウジ症、毛抜き行動、ツメダニ、ズツキダニ、ノミ、疥癬、トレポネーマ症、換毛、腫瘍、膿瘍……………
皮膚病の診断は難しいですが、ある程度特徴があります。
ここでは、外部寄生虫についてお話しします。
外部寄生虫にかかってしまったうさぎさんの特徴は、かなり痒い!!!ということです。
診察中もひたすら掻いている。
場所は背中が多いです。皮膚は赤くなり、脱毛し、ふけが出てきます。
ハエウジ、ノミ、マダニなどであれば、眼に見える大きさであることが一般的ですが、ツメダニなどは、顕微鏡レベルでしか確認できません。
毛を抜いたり、皮膚を掻きとって顕微鏡で観察し、外部寄生虫を見つけることができたら、駆虫をします。
駆虫剤は、スポットタイプのもの、注射があります。
スポットタイプの駆虫剤は、1か月持続するタイプなので、うさぎさんにとっても飼い主様にとっても大きな負担はありません。
毛をかき分けて皮膚に直接つけるように液を落とします。
皮膚炎になっていなくても、特にお散歩に行かれるうさぎさんや同居のペットがいらっしゃる方には、予防的に駆虫薬を滴下することを勧めています。
この駆虫薬で、効果が期待できる外部寄生虫は
ノミ、ツメダニ、ズツキダニ、耳ダニ、シラミ です。
ニキビダニ、ウジ、マダニの駆虫はできません。
皮膚の治療は一つが原因でないことも多く、時間がかかることもあります。
早く治るように、一人ずつ向き合って考えていきたいと思っています。
0コメント