うさぎの尿路結石
今日は尿路結石についてお話ししたいと思います。
まず、尿路結石には、腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石があります。
〇腎結石
腎臓には、カルシウム塩の結晶が集結しやすく、結石が形成されやすいです。
治療は、小さな結石であれば、輸液(点滴)によって尿量を増やし、流出させます。もしくは、片側だけの場合は、腎臓を切開し、結石を摘出、もしくは腎臓を摘出します。
〇尿管結石
尿管結石は、腎臓結石が尿管に下降して、発生することが主です。
ヒトと同じように、結石ができると、痛みを伴います。また、尿が停滞することによって尿毒症(毒が全身に回ります)や水腎症(腎臓に水が溜まります)が発生し、状態が悪化します。こちらの場合も、輸液(点滴)によって、膀胱内に結石を下降させることが基本的な治療です。
〇膀胱結石
膀胱結石は、犬や猫のように、小さい石が複数できることはまれで、一つの大きな結石が膀胱内にできることが多いです。
治療は、基本的に膀胱切開術です。
〇尿道結石
尿道結石は、膀胱結石が尿道に流出したものです。これも、摘出手術か、輸液を行います。
※これらの診断は、レントゲンによって行うことが可能です。
痛みを伴うと、元気食欲も同時になくなりますので、早目の治療が必要です。
※参考文献
ウサギの医学 緑書房
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