10月ご来院のうさぎさん⑨

ご紹介します。

ベリーちゃん（1歳8か月の女の子）

足の再診と流涙の診察に。

白いどろっとした涙が出ていたそうです。

うさぎさんは正常でも白濁した涙を分泌することがあります。

これは脂質を多く含んでいます。

うさぎさんは休息や睡眠でも完全に目を閉じることは少なく、日ごろも犬や猫と比べて瞬きの回数が少ないです。野生ではうさぎさんは天敵に狙われることが多いので、眼の表面が乾燥しないように、ほかの動物よりも脂質の成分が多いのかもしれませんね。

白濁した涙は、細菌感染していることもあります。異常と正常の鑑別は難しいです。

涙は、鼻涙管という目から鼻に抜ける管が炎症などにより狭くなっていたりすると、眼からあふれる涙の量が増えてしまいます。足に炎症もあったことから、眼へ感染し炎症が起こっていたかもしれませんね。涙の量もちょっとずつ減ってきているようなので、お出しした目薬で様子を見てみましょうね。