うさぎさんの斜頸
最近、斜頸の主訴で来院されるうさぎさんが多いです。
多くのケースでは、うさぎさんによって回復のスピードはまちまちですが、治療をしていくうちに斜頸が戻っていくうさぎさんが多く、私もうれしく思います。
斜頸の原因は末梢性、中枢性の前庭障害であることが一般的です。
斜頸とは診断名ではなく、症状です。
今日は斜頸(首が傾くこと)を含んだ神経疾患について記載します^^
〇原因
ウサギキュウセンヒゼンダニ、細菌性中耳炎、内耳炎、エンセファリトゾーン症による脳炎、外傷性、腫瘍
〇症状
ローリング、運動失調、食欲不振、眼振、斜頸
〇治療
原因に合わせた薬物投与、環境の整備、流動食の給餌など
〇環境の整備
ローリングするうさぎさんは音に敏感です。できるだけ静かな環境で飼育し、頭部損傷を防ぐため、適切な床材を使ってください。
感染が原因の場合もあるため、ケージは清潔にして下さい。
〇予後
数日で治るケースと、数か月かかるケースがあります。根気よく治療していきましょうね。
神経症状がみられた後、適切な治療をしなければ、後遺症として残ってしまう可能性があります。早目に、病院に連れてきてくださいね^^
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